少し冷静になれたかな
医療従事者のくせして自分のワンコのことになったら
あたふたあたふた・・・
自分の覚え書きも含めて少しだけIBDについて
IBD(炎症性腸疾患)は潰瘍性大腸炎とクローン病のことを
通常さします(人間の場合)
症状としては慢性の下痢(3週以上くらい)に体重減少・食欲不振
そして消化管粘膜の炎症と浸潤。
発症部位や炎症タイプによってワンコだと
「リンパ球プラズマ細胞性腸炎」・「リンパ球プラズマ細胞性結腸炎」
「好酸球性胃腸炎」・「肉芽腫性腸炎」・「組織球性潰瘍性腸炎」
「免疫増殖性腸炎」などの病名で説明されることが多いかも
小豆の場合白血球数がもちろんとてつもなく上昇し比率的には好酸球が
炎症反応もCRPは〜1.0が正常値のところ10.0。
エコーでは大腸は下痢でゴロゴロ状態、胆のうは肥厚している上に
胆泥のような(胆石でなく)感じも。
裏側の膵臓はセーフであってほしかったですが血液検査では膵炎(+)
(そういえば何故か飼い主に似てる?膵炎と胆のう炎併発で入院したっけ・・・)
電解質もかなり異常値を示していたので心臓ががたがた!不整脈連発!!
(これも飼い主に似なくてもいいのに・・・)
(痩せちゃって寒そうだからLLBeanのフリース着せました フィールドコートは重そうで・・・)
治療は免疫がめちゃくちゃなわけですので食事と薬です
ステロイド中心の治療になり悪役のように言われがちな薬ですが
上手く使えればこれほど助かる薬はありません。
食事は加水分解食(肉をタンパク質からアミノ酸までに分解)など
原因がわからないから不安因子を取り除くしかありません
ロイヤルカナン(アミノフォーミュラー)、ヒルズ(z/dウルトラ)等
小豆の場合
点滴でステロイド・シクロスポリン(免疫抑制剤)に
ニューキノロンにペニシリン(抗菌剤)
強力ミノファーゲン(肝臓保護・抗炎症)
葉酸にビタミンB群・ビタミンC
吐き気止めに下痢止めH2ブロッカーで治療開始
とりあえず考えられるすべての因子を対象に四日間連続で点滴
幸いなことにステロイドによく反応してくれたので山を越えられました
内服でも下痢止めは追加してました
以降ステロイドも内服に切り替えてほかに二種類の内服は
グリチロン(抗炎症・肝保護)とフラジール(抗菌薬)
内服の下痢止めも2週間くらいは止められない状態でしたが
その後1週間2回/日のところを朝だけにしてその上一回量も
半量にとおっかなびっくり?減量しましたが良いウンチ!
食事療法が腸の異常反応を引き起こすことなく進んでくれたようで
毎日の食事造りもこれならしょうがないかな〜
小豆の甘えっこなのでカナンのアミノフォーミュラーをそのままだと
あまり食べてくれません(^_^;)
まずはミルクラッシャーで粉末にしてヒルズのz/dの缶詰をレンジで
人肌まで温めてうどんを練るようにMix!
そして小さく千切ってその周りをz/dでまたコーティング・・・
お〜ぃ!!一回の食事作るのに何分かけさせるんだよ!!
でもこれで元気になってくれるならさせてもらいますよ〜だ!
人間と犬とでは検査データーも薬も結構異なるため勉強しないと
ついて行けないです。
ただ、文献等でIBDについて読んでいくと
この病気の予後のことについても知ってしまうことになるので
これを読むのが結構キツいです
病気についてまだ勉強不足な部分もいっぱいです
しかしワンコって飼い主にこんなところまで似ちゃうのかな?
早く良くなれ!!